老犬(シニア犬)の最後の看取り方と心の準備について考える

老犬




ペットとの出会いがあれば、別れがあるのは当然のことです。

実は、犬を飼っていた方のペットロスは、他のペットの飼い主に比べて重症になりがちです。

それは、犬が一番散歩や遊んであげる時間が長く、一緒にいる機会が多いほど喪失感も強くなりやすいからです。

その時を迎えるまでに考えておくべきことと、悔いの残らない看取り方についてまとめました。

治療方針を決める

犬が病気になった時にできることは、延命のための治療と、体の辛さや痛みを和らげる治療の2種類あります

犬に回復する力があれば両方できますが、病気の進行度や老化によって、全ての治療に耐えられるだけの体力がない場合もあります。

獣医から完治は難しい、リスクがあって薬が使えないと言われた時に、治療方針を選ばなければいけません。

入院と通院、自宅療養ではかかる費用も大きく変わり、金銭面や時間の制限でも選べる治療は限られてきます。ご家族で話し合って、どこまでの延命治療を行うのか、自然に任せるのか、その時は痛みを取る薬は使うのかなどを決めましょう。

少しでも長生きしてほしい気持ちと、苦しみを長引かせていいのかと迷う気持ちで揺れると思います。あなたにとって苦しい選択かもしれませんが、愛犬のこれからを決めてあげることも愛情のかけ方の一つです。

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介護に期限はない

犬の老化や病気による介護は、いつ終わるのかわからないまま続けることになります。介護期間が長引くほど、時間と金銭的に余裕がなくなってきやすいです。

介護によって犬の病気が治るのであれば良いのですが、治療に打つ手がなく日に日に悪化していくようすを見届けるのは、大変心苦しいものです。

しかし、飼い主さんが強いストレスを抱えたまま介護すれば、それは犬に伝わってしまいます。ワンちゃんにとって好きな遊びや散歩が出来なくなった分、楽しく介護をしてあげる必要があります。

まずは、自分にできる事とできない事をしっかり自覚することが大切です。決して無力感にさいなまれることはありません。あなたがベストを尽くしていることを飼い犬はきっと分かってくれるはずです。

ひとりで無理をしないで、家族や友人、動物病院、ペットシッターなど、協力してもらえる人に頼りましょう。余裕をもって明るく接してあげられると、最後まで愛犬と良い関係でいられます。

現実を受け入れる

どれだけの医療を尽くしても、犬の寿命が人間の寿命より延びることはありません。そして、どんな生き物でも必ず死が訪れるという現実から目をそむけることはできません。

だからこそ、どんな最後が愛犬にとって幸福なのかを考える必要があります。

いざという時があなたの予想通りになるとは限らないので、起こりうる色々なパターンを想像して、すぐに行動がとれるようにしておきましょう。そして、できるだけ時間の余裕があるうちに、葬儀やペット用品の整頓などの計画を立てておくことをおすすめします。

生きているのに死後のことを考えたくないかもしれませんが、いなくなった後の時間も含めて大切にしてあげるために重要なことです。

ちなみに、ショック状態のまま慌てて業者に葬儀を頼み、希望と違うお別れをしてしまうパターンは少なくありません。準備しておけばよかったと後々引きずらないためにも、ペットを看取ることについて、きちんと考える時間を作りましょう。

葬儀業者にも善し悪しがありますので、事前にここでお葬式をお願いする、といったことは決めておいたほうが安心です。

後悔について

どのような最後であれ、一緒に過ごしてきた愛犬がいなくなれば、多かれ少なかれ後悔します。しかし、後悔するのは悪いことではありません。

我慢させてしまったと悔やむ方は多いですが、それは愛犬のことを思っての行動ではないでしょうか。

そして、あなたの時間と体力は限られていて、あなたが無理をすることを愛犬は望むでしょうか。

思い出がたくさんあり、大切にしてきたからこそ後悔するきっかけも増えてしまっただけです。

悲しむ時は必ず来ますが、その苦しくつらい気持ちは時間が自然に解決していきます。

後悔はしても大丈夫だとわかっていれば、落ち着いて看取ることができます。

愛犬が亡くなった後

ペットの葬儀は会社やプランによって様々なので、希望に合うところを探す必要があります。火葬は集団か個別なのか、お骨は返ってくるのか、お墓のタイプなども調べておくとスムーズです。

お見送りが終わったら、次はあなたの日常生活と、愛犬のことを考える場所を切り離した環境作りが重要です。

気持ちの切り替えがしやすいよう、犬用ベッドや食器は一まとめに片づけましょう

生きていた頃と同じ状態にしておくと、普段通りの生活をするだけで喪失感を覚えるきっかけが増えてしまい、日々の暮らしまで辛くなりやすいからです。

しかし、辛い時には我慢しないで、写真などを見ながらきちんと悲しむ時間を作りましょう。落ち着いてきたら、楽しかった出来事や、笑顔になった瞬間もできるだけ思い出してください。

もしも、後悔することがあっても、愛情をもって接してあげたことの方がきっと多いはずです。

そして、思い出の中のワンちゃんと一緒に、愛情深いあなたのことも褒めてあげてください。悲しみが癒えたら、愛犬と絆を深められてきた日々を振り返って笑えるようになります。

まとめ

避けられない別れだからこそ、前もって準備しておくことが大切になります

あなたは愛犬の最後を心残りなく見送れるか、考えてみるきっかけにしてください。

愛犬と一日でも長く一緒に暮らしたいと思うなら、良質なドッグフードに切り替えることをおすすめします。